
はじめに
「葬儀が終わったら一安心」――多くの方がそう思われるかもしれません。 しかし、実際には葬儀後にさまざまな手続きやトラブルが待っていることが少なくありません。
経験がなければ気づけない、けれども知っていれば未然に防げる「葬儀後の困りごと」を、事前準備の大切さとともにご紹介します。
よくある困りごととその解決策
(1)相続手続きの進め方が分からない
- 銀行口座の凍結解除、遺産分割協議、相続税の申告など多くの手続きが必要になります。
- 最初のステップは「死亡届の提出」から始まり、「戸籍の収集」や「遺言書の有無確認」へと続きます。
- 行政書士・司法書士といった専門家への相談でスムーズに進められます。
(2)遺品整理・住まいの片付け
- ご遺族が高齢、または遠方に住んでいる場合、大きな負担となるのが遺品整理です。
- 遺品整理業者と不用品回収業者の違いを理解し、信頼できる業者を選びましょう。
- 悪徳業者による高額請求や不法投棄などのトラブルも事前に注意が必要です。
(3)香典返しの手配が後回しに…
- 「四十九日までに返礼を済ませる」のが一般的なマナーです。
- 相場はいただいた額の3分の1〜半額程度。
- 葬儀社でカタログ返礼品などの代行サービスを活用できます。
(4)年金や保険などの公的手続きが分からない
- 日本年金機構への年金停止手続き、健康保険証や介護保険証の返納などが必要です。
- 「死亡後14日以内」「所管の市区町村窓口へ」など、期限と場所を押さえることが大切です。
- 必要書類を一覧にしておくとスムーズです。
(5)喪主に費用負担が集中しトラブルに
- 葬儀費用の立替が戻らず、親族間の不公平感からトラブルに発展することもあります。
- あらかじめ「誰が何を負担するか」を話し合っておくことが重要です。
- エンディングノートなどに葬儀の意向と費用の方針を明記するのも有効です。
(6)葬儀に来られなかった人への対応に悩む
- 郵送で香典をいただいた場合の返礼や、後日訃報を知った方への対応に困るケースがあります。
- 電話や手紙、メールなどでの丁寧な連絡と、お礼状の送付が望まれます。
実際にあったトラブル事例(仮名・要約)
- 財産はないと思っていたら、借金があった
- 相続放棄の手続きが間に合わず、多額の債務を背負うことに。
- 実印が見つからず不動産の相続登記が遅れた
- 登記手続きが進まず、不動産の売却や賃貸ができない事態に。
- 保険金を巡って親族間で揉めた
- 受取人が明確でなかったため、話し合いが長期化。
葬儀社としてできるサポート
- 死後事務代行サービスのご案内(役所手続き・行政書類の代行)
- 遺品整理業者の紹介(信頼できるパートナーと連携)
- 相続や遺言に関する専門家(弁護士・司法書士・行政書士)のご紹介
まとめ|事前に知っていれば防げる
葬儀の後にこそ、さまざまな手続きや判断が必要となります。 トラブルを未然に防ぐためには、生前からの準備や家族との情報共有が非常に重要です。
当社では、エンディングノートの配布や終活個別相談も承っております。
▼今すぐできる準備
- エンディングノートの記入
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